ナショナル・ギャラリーは、数多くの西洋絵画の名品を収蔵することで知られる美術館である。中でも初期フランドル派の画家ヤン・ファン・エイクによる『アルノルフィーニ夫妻像』は、同館を代表する所蔵品の一つに数えられる。この作品は夫婦の姿を描いたもので、緻密な描写と象徴性に富んだ構図によって高い評価を受けてきた。ファン・エイクは油彩技法の発展に大きく寄与した画家として美術史上重要な位置を占めており、その作品を間近で鑑賞できることは同館を訪れる大きな魅力の一つとなっている。中世からルネサンスへと向かう時代の絵画表現の変化をたどるうえでも、貴重な手がかりを与えてくれるスポットである。細部にまで神経の行き届いた画面構成をじっくりと見つめることで、当時の暮らしぶりや美意識にも思いを馳せることができるだろう。
ナショナル・ギャラリー
近代博物館・美術館イギリス1434年
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