上海の豫園は、明代の官僚・潘允端が父・潘恩のために造営した庭園で、1559年から1577年まで18年をかけて完成した。父はその完成を見ることなく世を去ったと伝えられる。園内には江南地方の名石の一つに数えられる巨大な太湖石「玉玲瓏」があり、これはかつて北宋の徽宗が全国から珍しい花木や奇石を集めて開封に造営した庭園「艮嶽」のために運ばれる予定だった石の一つとされる。徽宗の代に行われたこの花石綱と呼ばれる石の輸送は民衆に重い負担を強い、後の北宋滅亡の一因ともされる歴史的背景を持つ。豫園はその後改修を重ねながら、九曲橋や湖心亭など江南庭園の様式を今に伝えている。
豫園
近代公園・広場中国
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