華厳滝は、栃木県日光市にある落差97メートルの滝で、幅7メートルにわたって岸壁を落下する。茨城県の袋田の滝、和歌山県の那智滝とともに日本三名瀑の一つに数えられる日光を代表する名瀑である。1903年5月22日、旧制第一高等学校の学生であった藤村操が、滝の付近にある樫の木を削り「巌頭之感」と題する遺書を残して投身自殺した。この出来事と遺書は大きな話題となり、講師であった夏目漱石らにも影響を与え、その後数年のうちに藤村に追随する自殺が相次いだため、自殺の名所という評判が立った。明治期の青年の思想的煩悶を象徴する場所として知られる。
華厳の滝
近代日本1903年
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