浅草御蔵跡は、江戸幕府が置いた米蔵「浅草御蔵(浅草御米蔵)」があった場所で、隅田川右岸に位置した。浅草御蔵は、幕府が天領(幕領)などから徴収した年貢米を収蔵し、旗本や御家人に支給する扶持米を管理する施設であった。総敷地面積は約3万6千坪に及び、隅田川沿いに掘られた堀に沿って67棟もの蔵が立ち並ぶ、江戸有数の米の集積地であった。ここで武士に代わって米の受け取りや換金を扱った札差は、手数料や金融で莫大な利益を上げ、江戸の経済と文化に大きな影響を与えた。周辺の「蔵前」という地名は、この御蔵の前に町が開けたことに由来している。
浅草御蔵跡
近世遺跡・考古日本
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