彰考館は、水戸藩主・徳川光圀が歴史書『大日本史』の編纂のために設けた修史局である。寛文12年(1672年)、江戸小石川の水戸藩邸内に置かれ、「往事を彰らかにし、来時を考える」という言葉から光圀自身が彰考館と名づけた。館員は全国各地に派遣されて史料の調査・収集にあたり、元禄10年(1697年)には水戸城内にも彰考館が設けられた。編纂事業は光圀の死後も水戸藩の学問の中心として長く継続され、正徳5年(1715年)に書名が『大日本史』と定められた。最終的な完成は明治39年(1906年)で、着手から二百数十年を要した大事業であった。水戸学の拠点となり、幕末の尊王思想にも大きな影響を与えた施設である。
彰考館
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