弘道館は、水戸藩第9代藩主徳川斉昭が設立した藩校で、天保12年(1841年)に仮開館した。敷地面積は約10万5千平方メートルに及び、藩校としては全国最大の規模を誇った。学問を修める文館と武術を鍛える武館を備え、自然科学なども教えられ、卒業の概念を設けず生涯にわたる学びを重んじた。徳川光圀による『大日本史』編纂に始まる水戸学の研究拠点として、幕末の尊王思想に大きな影響を与えた。慶応4年(1868年)には謹慎した徳川慶喜が滞在したが、同年の弘道館戦争で多くの建物を焼失した。現在は国の特別史跡に指定され、正庁・至善堂・正門が重要文化財として残る。
水戸藩校弘道館
近世日本
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